今さらですが、トマト割の事故の件です

今年の4月下旬、タクシーが交通事故を起こし、そのドライバーが飲酒していた事件を記憶している人は多いと思います。
事件から、半年以上が経過し、すっすり風化してしてしまったこの事件のことを今さらながら取り上げます。

事件の詳細などは、当時書いたブログをご参照ください。
あの「トマトの焼酎割」事件に対する日本交通の謝罪が、謝罪になってないんじゃない?と思える件について

日本交通の謝罪プレスリリースが謝罪になってないんじゃないのか?という印象を当時も書きましたが、その後の展開を見ると、一応は謝罪したけれど、俺たちも被害者なんだ!という風に経営陣が考えているのではないのか?とすら思えてしまうのです。

そんな天邪鬼の戯言です。



事件は、このドライバーが最も悪いがアルコールチェック体制が緩かった会社にも大きな責任がある

大きな不祥事を発生させた場合、様々な影響を経営者も受けるのですが、事件後の東京ハイヤータクシー協会の会長に川鍋さん(グループ会社の会長)は再選。そして、川野さん(所属会社の社長)も副会長に再任されました。
再任された前後から、川野さんの言葉を業界紙で探したのですが、事件のことは通り一遍のものしか発見できませんでした。

また、評価の時期が異なるとはいえ、タクシーセンターの優良表彰も10年近く連続して受け、表面的には何事も無かったかのような状況に戻っているといえましょう。

しかしながら…
加害者のドライバーは、何度も運転中の飲酒を繰り返し、それが常態化していたと報じられています。
また、通勤時のアルコールチェック時に何度か基準値を超えていたことがあり、ある種アルコール中毒だったと想像できます。
そして、帰庫時のアルコールチェックで引っかかったことは報じられておらず、アルコールを消化していた可能性も含めて、疑問を抱く点は残されたままです。

つまり、現在のアルコールチェック体制では、アルコールの消化を終えてしまえば、帰庫時のアルコールチェックには引っかからない可能性について、誰も何も見解を述べていないのです。



再発防止とは?

繰り返しますが、この事件では加害者のドライバーに庇える点は一つもありません。
しかし、再発防止という観点で考えた場合、出庫から帰庫までの間の飲酒について、どう捉え、どの様な再発防止策を講じるのか?は会社の責任で行うべきことです。

幸いにして、事故発生時に加害者の運転する車に乗客はいませんでした。
しかし、アルコールの摂取が常態化していた現実を思うと、何組ものお客さんを「N」ブランドの車は飲酒運転でお送りしていた事実が浮かび上がります。
そして、その観点から、川鍋さんなり、知識さん(日本交通の社長)なり、川野さんは何か述べていたのでしょうか?

もちろん、社内的には何かあったでしょう。
でも、大多数のご乗車いただいたお客様に向けて、何らかの再発防止のメッセージは送ったのでしょうか?

その意味で、会社としての再発防止について、お客さまに対しては何もしていないに等しいといえるのではないでしょうか?

少なくとも、本日現在、私はその様なメッセージを見ていません。



会社も被害者だと思っていないのか?

あの謝罪プレスリリースを読んだとき、少しも謝罪していないと感じたと書きました。
そして、半年以上経過した現在、会社の経営層は、自分たちもあの事件の被害者だと錯覚しているんじゃないか?と思うようになりました。
その理由は、お客様に向けた明確な再発防止への取り組み策が何も提示されていないからなのですが、その予感は当たっているように思います。

被害者だから、加害者を非難し二度と同じことをするな!と運転手の管理強化をして終わり。

そんな、体質が浮かび上がってくるようです。
そして、これがこの業界のリーディングカンパニーの考え方なのだとしたら、それ以下の会社の発想は推して知るべしです。

万一、不良ドライバーを雇ってしまったら、それを含めてマネジメントの責任です。
そして、その社員が不祥事を起こしたら、それはその社員の責任だけではなく、会社の責任です。
決して、会社は不良社員の被害者ではありません。

そんな、当たり前のことが通じる業界になって欲しいと、末端にいる者としては願うばかりです。


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