コロナ禍では、気が滅入る報道が増えています。
だからこそ、先日も書きましたが、こんなときこそ、理論武装が必要だと思っています。
また、タクシーを辞める人たちも増えているようですね。
特にその様な思いを抱いている皆さまに、是非お読みいただきたいと思っています。

今回のテーマは、傷病手当金です。


もし、コロナウイルスに感染したら?


最近、疑問に思っていることがあります。それは…

『タクシードライバーがコロナウイルスの陽性反応になった場合、それは労災なのでしょうか?』
ということです。
労働災害を証明する為には、感染源が通勤を含めた業務中であることが必要なのは理解できるのですが、日常生活のすべてがそれに該当するわけではありません。
確率的には、労働災害の可能性があったとしても、それが立証できなければ、労災にはならないのかも知れません。
決めるのは、労働基準監督署であり、場合によっては裁判なので、自分で労災だ!と思い込んでいても意味が無いんですよね。

労災を証明するのであれば、少なくとも、自分の行動記録のようなものをメモしておくのは必要でしょう。それでも、労災だと決めるのは他者だということは、知っておかなければならないと思います。
ただ、あとで書きますが労働災害の可能性が高いことを言い続けるのは必要なのかもしれません。

さて、現実問題として、発病しなくても感染している人が数多く存在していることが、様々なデータで明らかになってきました。
私たちも、感染しているかもしれない、またはいつ感染してもおかしくない。ということを前提に様々なことを考える段階に入っているのかもしれません。

そのことを前提に…
この国の社会保障制度で、申請のハードルと給付額を考えたときに、最も利用しやすい制度は何でしょうか?

こんな観点で、様々な社会保障の制度を考えたことがあるでしょうか?
この国の社会保障度は、良し悪しを抜きに、サラリーマンには厚く自営業者には厳しいものになっています。
税制がサラリーマンには厳しく自営業者には甘いものになっていることを思うと、そこでバランスを保っているのかも知れませんが…

さて、先ほどの答えですが…
私は、社会保険の傷病手当金だと思っています。

さすがに、社会保険未加入の法人タクシーは減ってきていると思います。
この制度は、社会保険に加入していれば誰でも利用でき、利用までのハードルも高く無いので、知っておいて損は無いと思います。

話はそれますが、この制度のことを教えてくれたのは、私のかかりつけのお医者さん。
この先生、とても雑談好きでいつも診察時間よりも雑談時間の方が長いのですが、近年では精神的に参ってしまって、うつ病などの心の病でこの制度を利用する人も増えているとか…
ただ、同一の病気では一度しか利用できない制度なので、その点には注意が必要らしいのですが…

--閑話休題--

コロナウイルスに感染していた場合、どのくらいで復職できるのか?という目処は現在のところ立っていません。
そのときに、役立つのが傷病手当金だと思ってください。


傷病手当金とは?

簡単に書くと、労災以外の怪我や病気で働けなくなったときに、前年の給与の2/3は、1年6ヶ月間補償します。
そんな制度です。

詳しくはこちら
傷病手当金(協会けんぽのhpより)

もちろん、申請時に社会保険の被保険者である必要がありますので、会社勤めでないと支給されないものです。

会社によっては、就業規則に休職期間が3ヶ月を超えると退職事由に該当すると定めている会社も多いと思いますが、申請時に社会保険の被保険者であれば、退職後も傷病手当金を受け取ることができるので、その点も安心だと思います。

傷病手当金は、労災に該当する傷病には支給の対象外だと書きました。
一方で、「コロナウイルスの感染」は労災だと認められるかどうかは別にして、労災だと言い続けることは大切だと書きました。
労働基準法では、労災による休職の場合は、就業規則に定められている退職事由に該当しないという規定があります。

もし、コロナウイルスに感染してしまった場合、傷病手当金によって最大1年6ヶ月の補償は受けられます。
一方で完治後の仕事を考えると、離職しないで済むのであれば離職せずに同一の職場で復帰した方が、色々なメリットはあると思います。
その場合、「労災だ」と言い続けることで、退職勧告を回避できる可能性もでてくると思っています。


さてさて…

どんな選択が正しいのかどうか?は私も分かりません。
ただ、様々な理論武装をすることはとても大切だと思っています。
ただ、安直に失業手当に飛びつくのはお勧めできません。
それだけは確かなことだと思っています。
次回は、労災と失業保険周りのことを書こうと思います。



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