1Boxタクシーの乗務日誌のようなもの

都内を走る1Boxタクシーの乗務日誌、タクシーブログのようなもの&タクシーに関するコラムなど

もっと道路交通法を!

この交差点、どうやって通過する? 歩行者妨害について考えてみました。

このエントリー、本当は3月31日までにアップする予定で準備していました。
それが、4月を過ぎ、あげくに「春の交通安全運動」さえ、始まってしまいました(・・;)


最近、歩行者の死亡事故が複数発生し、そして大きく報道されています。
今年の実数は、統計値がでてからでなければ分かりませんが、これらの報道を受けて、警察が取締りを強化するのは必定です。
それも、道交法38条に定められた「歩行者妨害」は、取締りの強化の筆頭と言っても過言ではないでしょう。

そして、歩行者妨害で取締りを受けるドライバーが数多くいます。そして、私の会社でも、点呼時に取締り事例が報告されることもあります。
そして、歩行者妨害での取締りには、警察官の主観による部分も大きく、取締り事態に納得いかないドライバーが多いのは確かなことでしょう。
しかしながら、警察庁から取締まり強化を謳っています。2019年の4月から、特に取締りが強化されるという話も伝わってきています。

取締りが強化されるのは、右左折時に横断歩道をまたぐ場合や、信号機の無い横断歩道上での事故が多いからに他ならないのですが、私たちドライバーも、歩行者妨害とは何なのか?と問われると、以外と知らないことが多いように思います。
恥ずかしながら私もその一人で、道交法第38条を誤って解釈していました(・_・;)

そもそも、歩行者妨害とは、どの様な違反なのでしょうか?
改めて、考えてみたいと思いました。

そして、もう少し具体的に言うと、下の地図にある、新宿駅東口交番からアルタ前に進行する際にある、歩行者の途切れない横断歩道をどう通過すれば、歩行者妨害にならないのか?
取締りをする側は、歩行者が途切れない横断歩道を車両が通過するにあたって、何を求めているのでしょうか?
これについては、新宿警察交通課に聞いてみました。
決して満足のいく回答ではありませんでしたが、警察の見解も併せて報告いたします。
ご多忙の中、拙い質問にお付き合いいただいた、新宿警察交通課のお巡りさんに感謝申し上げます。


そもそも歩行者妨害とは?

道交法の条文から確認しておきましょう
―――引用ここから---
(横断歩道等における歩行者等の優先)
第三十八条 車両等は、横断歩道又は自転車横断帯(以下この条において「横断歩道等」という。)に接近する場合には、当該横断歩道等を通過する際に当該横断歩道等によりその進路の前方を横断しようとする歩行者又は自転車(以下この条において「歩行者等」という。)がないことが明らかな場合を除き、当該横断歩道等の直前(道路標識等による停止線が設けられているときは、その停止線の直前。以下この項において同じ。)で停止することができるような速度で進行しなければならない。この場合において、横断歩道等によりその進路の前方を横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。
2 車両等は、横断歩道等(当該車両等が通過する際に信号機の表示する信号又は警察官等の手信号等により当該横断歩道等による歩行者等の横断が禁止されているものを除く。次項において同じ。)又はその手前の直前で停止している車両等がある場合において、当該停止している車両等の側方を通過してその前方に出ようとするときは、その前方に出る前に一時停止しなければならない。
3 車両等は、横断歩道等及びその手前の側端から前に三十メートル以内の道路の部分においては、第三十条第三号の規定に該当する場合のほか、その前方を進行している他の車両等(軽車両を除く。)の側方を通過してその前方に出てはならない。
(罰則 第百十九条第一項第二号、同条第二項)
(横断歩道のない交差点における歩行者の優先)
第三十八条の二 車両等は、交差点又はその直近で横断歩道の設けられていない場所において歩行者が道路を横断しているときは、その歩行者の通行を妨げてはならない。
―――引用ここまで―――
太字は、私が行いました。

警察の見解によれば、歩行者等が横断歩道を渡っている場合は、直前での一時停止。そして、横断歩道を通過する際には横断している歩行者を止めてはならない。そうです。
つまりは、横断歩道を渡っている歩行者を止めたら歩行者妨害になりうる!ということです。



歩行者の途切れない横断歩道をどう通過するのか?

道交法38条を厳格に適用すれば、横断歩道を通過する際には、一時停止と歩行者の動きを止めないことが求められます。
しかし、それでは例えば新宿駅東口交番からアルタ前に進行するときにある、一日中歩行者が途切れない横断歩道は、車両はいつまでも通過できないことになります。

あの地点をどう通過すれば良いのか?
新宿警察の交通課に聞いてみました。

結論から書くと…
「歩行者に注意しながら走行してください」ってことでした(・・;)

そして、さらに
「歩行者の動きを止めて、現場にいた警察官が危険だと判断したら、歩行者妨害になります」(^_^;)

パトカーは、どう通過しているのか?という質問には
「現場の状況を判断しながら、危険ではないように通過しています」

歩行者妨害か否か?
その判断は、ドライバーが行うものではなく、現場の警察官にゆだねられる。

書いてしまうと、実も蓋も無い話なのですが、この様な回答を頂きました。

ただ、道交法は「信頼の原則」や「譲り合い」によって成り立っていて、それは自動車を運転する側にも歩行者にも求められる原則だと、強調されていました。

私たち運転する側に求められるのは、横断歩道を渡る歩行者がいたら、まずは停止すること。
そして歩行者の動きを止めないように、十分に譲ること。
それらを確実に履行することではないかと思います。


「そんなことは知っている!」
読まれた方にお叱りを受けそうですが、言葉にするとこのあたりが限界であることをご理解いただければ幸いです。

ところで、道交法では、歩行者等という表記で、歩行者並びに自転車も保護の対象となると書かれています。
しかしながら、自転車の横断歩道の通過方法などを考えると、一概に歩行者と同等に扱われていない現実があるようです。
そのあたりのことは、別の機会にまとめたいと思います。


ランキングサイトに参加しています。よろしければクリックをお願いします。
にほんブログ村 その他日記ブログ 運転手・ドライバー日記へ



警官
あれ?ネットで著作権フリーの警官の写真を探していたら、福岡県警と書いてありますね(^^ゞ

タクシードライバーなら、道交法のこの条文は知っておこう! その1 108条の34 使用者に対する通知

タクシードライバーであれば、道交法の知識は無いよりあった方が良いですし、必ず知っておかなければならない条文もいくつかあると思っています。
そんな条文をいくつか紹介しながら、私自身も頭の中を整理し直そうと思ったのがこのシリーズです。

第1回目は、108条の34(使用者に対する通知)です。


108条の34には何が書いてあるのか?

全部で132条から構成されている道路交通法で最初に取り上げるのが、108条の34とはずいぶんマイナーなところから責めていますが、この条文の知識は、自分の身を守る為にも必要だと思っています。
そして、この条文をご存知の貴方は、とても切れ者だと推察いたします。

私がこの条文を知っているのは、以前努めていたタクシー会社の毎月の集会で、この条文に触れていたからです。
その会社では、法律にこう書いてある、だからこの違反はしてはならない!と折をみて説いていました。

(使用者に対する通知)
第百八条の三十四 
車両等の運転者がこの法律若しくはこの法律に基づく命令の規定又はこの法律の規定に基づく処分に違反した場合において、当該違反が当該違反に係る車両等の使用者の業務に関してなされたものであると認めるときは、公安委員会は、内閣府令で定めるところにより、当該車両等の使用者が道路運送法の規定による自動車運送事業者、貨物利用運送事業法の規定による第二種貨物利用運送事業を経営する者又は軌道法の規定による軌道の事業者であるときは当該事業者及び当該事業を監督する行政庁に対し、当該車両等の使用者がこれらの事業者以外の者であるときは当該車両等の使用者に対し、当該違反の内容を通知するものとする。

太字は私がつけました。



平たく解説すると、道交法あるいはそれに基づく命令に違反した場合、警察は監督官庁に通知します!ということが書かれています。

タクシーにとっての監督官庁は国土交通省です。
つまり、タクシー乗務中に違反すると、国土交通省に連絡が行き、その累積によってタクシー会社は処分を受けることになります。
そう、国土交通省がタクシー会社を処分する根拠となる通知が受け取れるってことが、この条文に書かれているのです。


次の違反が通知される

すべての交通違反が国土交通省に通知されるわけではありません。
通知されるのは、以下の違反をした場合です。

(1) 無免許(無資格)運転
(2) 酒酔い(酒気帯び)運転
(3) 過労運転
(4) 30キロメートル毎時(高速自動車国道等においては40キロメートル毎時)以上の速度超過
(5) 普通自動車による10割以上の重量超過及び大型自動車又は大型特殊自動車による5割以上の重量超過
(6) 法定禁止場所における駐停車
(7) 死亡交通事故
(8) 重傷交通事故(当該事故に係る負傷者の治療期間が30日以上のものに限る。)
(9) ひき逃げによる交通事故
(10) 上記(1)から(6)までの交通違反を伴う人身交通事故

道路交通法令違反通知制度の運用についてより、抜粋。
太字は私がつけました。


さて、どれも当たり前の違反に見えますが、4の速度超過、6の駐停車違反が他の違反と同列に並んでいるところは注目すべきです。

どのタクシー会社でも、スピード超過や駐停車違反に対しては、厳しく当たっていることと思います。
この2つの違反は、会社にとっても、車両停止などのペナルティを伴う恐れが多い違反であるが故にドライバーに対して厳しく当たるのは当然といえば当然なのでしょう。
私の知る会社で、以前の就業規則の懲戒項目に、駐車違反は退職勧奨に該当するという記載をしていた会社がありました。
駐停車違反の取締り強化によって、その項目は無くなったと聞き及びますが、古いドライバーにとって、駐車違反はクビ案件という認識を持たれている人も多いのではないかと思います。


何故、108条の34が身を守るのか?

最初に、108条の34の知識は身を守ると書きました。
その、根拠となるのは、上記通達の8です。
(8) 重傷交通事故(当該事故に係る負傷者の治療期間が30日以上のものに限る。)

言葉遊びのようですが、治療期間30日以上の事故のことを、重傷事故とは書いていません。
重傷事故のうち、治療期間が30日以上の事故が通知対象になる、と書いてあります。

つまり、同じ30日以上の治療期間を有する事故であったとしても、重傷事故か否かによって、その対応が大きく変わってくるのです。

もし、不幸にも事故を惹起してしまった場合、そしてそれを理由に会社が懲戒処分を下した場合、その事故が重傷なのか否かによって大きく異なってくるはずです。
しかしながら、時々厄介者払いのような扱いをする会社もありますので、その時にこの知識は身を守ることになると思います。

では、道交法が想定する重傷事故とは、どの様な事故なのでしょう?
これは、次回に譲ろうと思います。



ランキングサイトに参加しています。よろしければクリックをお願いします。
にほんブログ村 その他日記ブログ 運転手・ドライバー日記へ

駐車違反  
 




左折レーンのある交差点、直進自転車はどのレーンを走行して交差点を通過するのが正しいでしょうか?

自転車走行のルールには謎なものが幾つかありますが、その中でも代表的と思われるものを紹介して、自転車走行について考えてみたいと思います。

 

一番左が左折レーン、真ん中が直進レーン、一番右が右折レーンとなっている三車線の交差点を自転車で直進して通過しようと思いました。

どのレーンを走行し直進するのが正しいでしょうか?

 

この様な問いに対し、警視庁では「一番左の左折レーンから直進する」のが正しいと指導しています。f:id:shiwa16:20180917155027g:plain

自転車の交通ルール 警視庁

 

もっと書くと、自転車は車道の左側を走行するのが原則なので、上の図にあるような左折レーンの真ん中を走行するのではなく、左側を走行していることになります。

さらに、左折レーンが二車線以上の場合でも、一番左の車線の左側を直進することになります。

 

つまり、この様な交差点を車で左折する場合、直進する自転車にも注意しなければならないのはもちろんのこと、左折レーンを直進してくる自転車に対して、邪魔だ!などと邪険に扱ってはならないのです。

 

でも、やっぱり左折車と直進自転車が交錯するのが原則というのは謎です…

 

ランキングサイトに参加しています。よろしければクリックをお願いします。

にほんブログ村 その他日記ブログ 運転手・ドライバー日記へ

引っ越してきました
はてなブログで、2016年6月から綴っていたブログを、2019年2月11日にライブドアに引っ越してきました。

はてなブログからの移行に際して、2019年2月11日以前のエントリーは、一部を除いてライブドア版には移行しませんでした。
以前のエントリーをご覧になりたい方は、下記ブログをご参照ください。

はてなブログ版「1Boxタクシーの乗務日誌のようなもの」
最新記事
記事検索
ギャラリー
  • 【6/11の乗務日誌】 偽装回送がダメな理由…
  • イケルさん「特別な契約」って、「一車持ちリース」じゃ無いんですか? それとも詳しく書けない理由でもあるんですか?
  • あの「トマトの焼酎割」事件に対する日本交通の謝罪が、謝罪になってないんじゃない?と思える件について
  • イケルさん、それはひどい対応ですよ! 被害届について心当たりがある人がせっかく名乗り出たのに…
  • この交差点、どうやって通過する? 歩行者妨害について考えてみました。
  • 就業規則違反で、解雇も可能な場合でもパワハラなのか? イケル氏の記述への疑念に対しての質問に答えます。
  • 雇われ人がSNSに「ヘイト」や「暴言」を避けた方が良い理由 その1
  • ドライバーを辞めさせるのが簡単と嘯く、それってパワハラだって知ってましたか? イケル氏のブログへの強烈な違和感 その2 パワハラ編
  • 偽りのデータで乗務員を集めていませんでしたか? ワンコイングループのイケル氏のブログへの強烈な違和感。 その1 手取り40万円の謎
最新コメント
Profile

About me
名前:Shiwa


気がつけば、タクシー乗務を始めて10年と少し経ちました。現在2社目です。
会社によって勤務名称が異なるようですが、14時~16時の間に出庫しています(たいてい16時かな)
1Boxタクシーには、2015年の秋から乗っています。

ご意見・ご感想などは、blogのコメント欄の他、メール、twitterでもどうぞ…shiwa.1764@gmail.com
@Jw7Moyo


Teitterをまとめたblogを作っています。そちらもご覧ください。
「1Boxタクシードライバーのつぶやき」

ランキングサイトに参加しています。よろしければクリックをお願いします。
にほんブログ村 その他日記ブログ 運転手・ドライバー日記へ
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:

メッセージ

名前
メール
本文
スポンサードリンク
サイトポリシー
「1Boxタクシーの乗務日誌のようなもの」のサイトポリシーは、こちらのページに記載しています。
「サイト運営のポリシー」

  • ライブドアブログ